予防・口腔管理
牧野歯科では、お口に関する悩みを訴えてご来院いただいた患者様の口腔の回復、および審美的な回復が図られたあと、健康で快適な状態を維持するために定期的な歯の検診とPMTCを進めています。
歯の予防で最も大切なことは、プラーク(歯垢)コントロールです。
歯を健康を維持するために、ご自身によるケア(歯磨き)とプロによるケア(PMTC)を上手に取り入れて、大事な歯を守りましょう。
PMTC(Professonal Mechanical Tooth Cleaning)
虫歯・歯周病等、機能的・審美的回復が図られたあとに歯科衛生士により、専用器具を用いて歯の表面を清掃研磨し、普段の歯ブラシでは落としきれない汚れを徹底的に取り除きます。虫歯・口臭・歯周病はもちろんのこと、歯の表面を研磨することによって、表面に付いた着色を取り除くことができ、また着色しにくくなるというメリットもあります。
どうしてPMTCは必要なの
虫歯や歯周病の病原菌によって作り出されるバイオフィルムは歯ブラシをあてても除去しきれません。PMTCは、そのバイオフィルムを破壊し、虫歯や歯周病から歯を守ります。また、バイオフィルムは3〜4ヶ月経つと、また歯の表面に付いてしまいますので、定期的なPMTCでバイオフィルムを除去することが必要です。
PMTCの手順
- お口の汚れを見やすくするために歯垢の付いた部分を赤く染め出します。
- 磨き残しを確認し、必要に応じてブラッシング指導を行います。
- 歯石を除去します。
- 専用器具を使って、歯の表面を滑沢にします。(歯垢、プラークの再沈着を防ぎます)
- 洗浄します。
- フッ素で表面をコーティングします。(知覚過敏、虫歯の進行を抑制)
※PMTC後、30分はうがいや飲食は避けてください。
PMTCの効果
- 通常のブラッシングではプラークが再形成されるのに12時間かかりますが、PMTC後は24〜30時間後に遅らせることができます。
- ミュータンス菌が集まった古いプラークをPMTCによって、すべてのエナメル質の表面から除去しますので、初期のう蝕を予防できます。
- 繰り返しPMTCを行うことで、お口の中の細菌構成をコントロールし、歯周病の原因となる細菌の数を減らし、新しい虫歯の発生を抑えることができます。
- その他、歯肉炎や歯周病(歯槽膿漏)の予防、口臭の予防、知覚過敏の抑制など。
ダイアグノデントペン
レーザーでむし歯の進行状況を測定することができます。先の尖った器具を使用した場合と比較して、むし歯検査における歯質へのダメージを軽減することができます。また、歯の内部のむし歯も見つけやすくなります。
ダイアグノデントペン
【従来のむし歯診断法】
- 肉眼(着色・欠損)
- レントゲン(黒い影)
- う蝕検査液(赤く染まる)
- 患者さんの訴え(しみる、痛い)
- デンタルフロスのひっかかり
むし歯の診断基準が不明確
【ダイアノグデントペンの診断法】
- むし歯の進行度合いを数値化
- 見えないむし歯も正確に診断
- 削る、削らないの境界が正確
- 見落としを防ぐ
むし歯の診断基準が明確
測定値
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治療の方針
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0-14
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特に処置の必要なし。 |
15-20
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予防処置を実施することをお勧めします。 |
20-30
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患者様のむし歯リスク・リコール間隔等に応じて予防措置、または保存修復治療を勧めます。 |
30超
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保存修復治療(および予防処置)を実施することを強くお勧めします。 |
ハンディージェット
ハンディジェットという歯面清掃用の機器を使い、清掃用パウダーと水で歯の表面をキレイに掃除します。