はじめに

治療計画を通して学ぶマクロの目とミクロの正確な技術

通常の歯科診療では、初診時、まず主訴を、次にカリエスの有無と進行程度、その処置と欠損の有無、歯周病の状態、そして既往症・処方薬の有無の聴取程度だと思います。
しかし、本当にそれだけで良いのでしょうか。
本当に患者様を診ていることになるのでしょうか。
これは、一口腔単位での治療計画ということに繋がります。

よく診ている、とは?

よく診ているとは、

  • 患者様の歩き方がおかしくないか
  • 顔面は歪んでいないか
  • ユニットにきちんと座り、会話ができるか
  • 家族歴・全身状態や精神状態はどうか

など、多角的に診た上で、最後に口腔内を観察し咬合・欠損・口腔清掃状態、カリエスの有無と診ていかなければいけないのではないでしょうか。

「患者様を診る」とは、患者様が診察室に一歩足を踏み入れた瞬間から始まっていると、私どもが考えております。

最終的にその治療が正確に出来ていたとしても、治癒時に咬合を狂わせてしまい、数年後には顎関節症に…などということがないようにしなければなりません。

初期段階から最終の治癒状態をイメージできる「マクロの目」を養い、その上で根管治療・歯周病治療・補鉄処理などの包括的歯科治療をする「ミクロの技術」を磨かなくてはいけないと思います。
どちらが欠けていても、よい歯科治療はできません。

それらを当院で研修して学んでいただければと考えております。

これから歯科医師になる皆さんへ

当医院では、平成20年から始めました。過去、研修医からも大学病院からも「しっかりした研修施設である」との評価をいただき、大学の臨床講師として指導にあたっています。研修先はよくわからないため当然不安があると思います。
私たち、牧野歯科医院スタッフ一同、研修医の皆さんがより良い研修ができるような環境づくりに励みます。
一生懸命指導させていただきますので、皆さんも歯科医師としての自覚と覚悟をもって研修にいらして下さい。

このところ、TVやメディアなどではインプラント治療に対する厳しい批判や問題点がクローズアップされています。しかし、これはインプラント治療に限ったことではなく、全ての治療において同じ事がいえるのです。
歯科医師へのモラルが問われている現在、日々、繰り返し勉強し、練習し、本当の知識と技術を身につけ、患者様とのより良いコミュニケーションを通じて、最善の歯科医療を提供することこそが、社会への信頼につながります。

どうぞ、患者様に胸を張って「この治療はお任せください!」といえるような歯科医師になってください。

当院での治療の流れ

Dr・Dh・Dtの治療計画から予防まで

咬合状態は、必要に応じてフェイスボウトランスファーを使用し、咬合器に装着することで咬合平面、咬合誘導(咬合診断)を観察します。
もちろん、歯周治療・口腔外科治療に対する処置も考慮していきます。

また、それぞれの患者様の希望をお伺いし、どの様な治療法が可能か、どんな治療法がその患者様に合っているのか、その治療は今後どのように進んでいくのか、を説明していきます。
患者様の希望を考慮し、それらを踏まえたうえで最終的な治療計画書が完成します。

  • 咬合診断
    フェイスボウトランスファー・咬合器装着し、異常咬合・咬合性外傷は無いか確認する
  •  正確な歯周検査
    基本検査か精密検査の選択
  • SRP
    確実な歯石除去と歯面の滑沢化
  • 各歯牙に対する今後の予定
    リコールor 歯周外科
  • SETした補綴物と、その後の予防管理
  • 一口腔単位での審査・診断から予防までを、歯科医師・技工士と共に計画から処置を行います。

デンタルコーディネーターとの連携

観察の結果と治療計画は、まず歯科医師が患者様に説明し、デンタルコーディネーターがさらにわかりやすく説明していきます。

<デンタルコーディネーターとは>

  • 患者様が、痛みや不快感などをドクターに伝えようとしてもなかなか伝わらないこと、また、ドクターから伝えようとしても理解しにくいことなどを分かりやすく説明します。
  • 常に患者様の立場に立ってお話を聴くことにより問題点を明確にし、それをドクターに伝えることで理想とする治療方法を幾つか立案していきます。
  • 現在の口腔内の現状を説明し理解していただき、それぞれの将来の治療方法にかかる期間や費用についてを写真・模型・資料を見ていただきながら相談し、納得して治療を受けていただくことにより、患者様ご自身に合った治療を選択いただくこと ができます。

当院の設備

特別診療室

特別診療室は、完全個室にしてあります。
インプラント埋入手術や歯周外科手術、また外科の簡易手術時など、院内感染に十分配慮しています。
また、器具は滅菌・消毒して使用しています。

  • 滅菌
    オートクレープ・ガス滅菌
  • 消毒
    フタラール・グルタラール製剤を用い、形成バー・リーマーなど

技工室

技工士が常駐していますので、質問や技工操作で疑問があれば、いつでも相談ができます。

研修事項

研修プログラム

診療録等の作成、患者様への説明と同意、各種指導の内容と手法等

  • 研修ガイドラインに沿って、できる限り全ての項目を満たすように指導します。
  • 患者様の治療に入る前に、模型・ファントームを使用して練習します。
  • 実際に、患者様の治療を行います。
  • 治癒計画・カルテの記入なども同時に指導します。
  • 技工操作は、各医院の技工士のアドバイスの下に行います。
  • フェイスボウトランスファーから咬合器の使い方・咬合診断を行います。
  • その他、CT読撮の実習・笑気ガスの安全な使い方、安全な下顎孔伝達麻酔、無痛治療の進め方などの指導を随時行います。

サポート体制

外部講師を招いての勉強会

定期的に外部講師(大学教授、専門開業医の先生)をお招きして、勉強会を開催しています。
また、保険(レセプト)などの勉強会も実施します。

臨床実習勉強会

保険の勉強会

インプラントの勉強会 その1

インプラントの勉強会 その2

Dr. 勉強会

7月21日(土)
診療時間後に4院の歯科医師が本院に集まり、Dr.勉強会を行いました。
今回は、講演者に愛知製鋼(株)を迎え、「オーバーデンチャー・インプラント+磁性について」を講演いただきました。

福利厚生

研修医の住居等

  • 遠方の方でも不便のないよう、専用のアパートを用意しています。
  • 駐車場あり、自転車の用意あり

親睦会・レクリエーション

季節ごとのイベントに4つの医院が合同で集まり、お互いに交流を深めています。
同じ目標を持つ仲間同士、楽しい時間を共有し、明日への活力へとつなげています。

バーベキュー

バーベキュー

忘年会

送別会